普及版 字通 「蹣」の読み・字形・画数・意味
蹣
18画
[字訓] よろめく
[字形] 形声
声符は(まん)。蹣跚(まんさん)という畳韻の連語として用いる。蹣跚はよろめき歩く意で、多く酔歩をいう。〔玉〕に「旋行する皃なり」、〔集韻〕に「跛行する皃なり」という。また盤珊・槃散(ばんさん)ともいい、二字で形況の語である。
[訓義]
1. よろめく。
2. ふみこえる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕蹣 伏して行く皃なり 〔字鏡集〕蹣 メグリユク
[語系]
蹣・槃buanはbiat、跋buat、躄piekなど、跛行の義をもつ字と声義近く、またbyenも歩行の困難なことをいう。一系の語とみてよい。
[熟語]
蹣跼▶・蹣行▶・蹣跚▶・蹣僻▶・蹣連▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報