軍見て矢をはぐ(読み)いくさみてやをはぐ

精選版 日本国語大辞典 「軍見て矢をはぐ」の意味・読み・例文・類語

いくさ【軍】 見(み)て矢(や)を=はぐ[=作(つく)る]

  1. ( 戦いが始まってから矢を作るの意 ) 事が始まってから、あわててその準備にとりかかることのたとえ。盗人を見て縄を綯(な)う。難に臨んで兵を鋳(い)る。
    1. [初出の実例]「いくさみてやはぎの浦のあればこそ宿をたてつつ人はいるしめ〈よみ人しらず〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)二五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android