輪状軟骨(読み)りんじょうなんこつ(その他表記)cricoid cartilage

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「輪状軟骨」の意味・わかりやすい解説

輪状軟骨
りんじょうなんこつ
cricoid cartilage

喉頭軟骨の一つで,甲状軟骨下方にある。気管を取巻く輪状の骨であるが,後部が著しく高く,喉頭の後壁の大部分を形成する。外側面で甲状軟骨と,後壁上縁で披裂軟骨とそれぞれ関節を形成している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の輪状軟骨の言及

【喉頭】より

…この原型は肺魚にもみられるが,系統進化とともに複雑な構造となる。両生類の喉頭軟骨の基本は1対の側軟骨であるが,一部の両生類では側軟骨が分化した披裂軟骨と輪状軟骨をもつ。爬虫類や鳥類でもほぼ同じ構造であるが,ワニ類では甲状軟骨をももつ。…

※「輪状軟骨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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