普及版 字通 「辮」の読み・字形・画数・意味
辮
20画
[字訓] あむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(べん)。〔説文〕十三上に「ふるなり」とあり、交え編みした髪を辮髪(べんぱつ)という。編髪というに同じ。卜文の羌(きよう)の字は、後頭に辮髪を垂れた形にしるすものがあり、チベット系の古俗に、辮髪の俗があったことが知られる。
[訓義]
1. あむ、なう、くむ。
2. 編髪、おさげにあむ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕辮 亦たの字なり、クミ・ナフ 〔字鏡集〕辮 アム・アミヲ・アモト・イト・ツラヌ・ヲト・クム・アマネシ・ツリノヲ・マキシル・シタチヤ・クミナハ・マジフ・マダラヒシ・クミカミ
[語系]
辮byuanは・樊biuanと、また(藩)piuanも声義が近い。は二人並んで盟誓し、獄訟を争う意で、辨(弁)治・辯(弁)護はその意を承ける。しかし辮・(弁)・などにはその義がなく、相並び、相交わり、編みこむような意があり、その義は樊・の系列に近い。
[熟語]
辮髻▶・辮子▶・辮髪▶
[下接語]
交辮・索辮・弛辮・髫辮
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報