…また自然現象を要素還元主義的に扱おうとすることも,単に科学がもつ一つの価値観であるとみなすことができる。 科学の普遍性の主張は,ヨーロッパの近代科学がキリスト教社会を背負って生まれてきたことと無縁ではない。キリスト教のもつ〈普遍主義〉の姿勢がそのまま科学のその主張に反映されているとみることができるからである。…
…このように世界的に拡大した西欧哲学の背景となり基盤となっている人間中心主義的世界観,人生観は,西欧を含めての世界の人類にとって好ましい面ばかりでなく,むしろそれを上まわる大きな不幸や災害をもたらすものであることが,20世紀にはしだいに明らかとなってきた。 近代西欧の哲学は,ギリシアのヒューマニズムとキリスト教とを手がかりとすることによって,呪術・迷信を追放し,人間を責任倫理の主体として形成し,〈近代科学〉を生み出した。そして19世紀にキリスト教の神を見失い,ギリシア的〈調和(ハルモニア)〉の感覚を見失ったのであった。…
※「近代科学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...