近大マグロ(読み)きんだいまぐろ

事典 日本の大学ブランド商品 「近大マグロ」の解説

近大マグロ

食品
近畿大学〈水産研究所〉(和歌山県西牟婁郡白浜町)の大学ブランド。
水産研究所で育てられたクロマグロ。水産研究所は2002(平成14)年に世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功、餌を工夫することで風味を向上させた。舌触りが良く蕩けるような柔らかさ、上品な甘み旨味が特徴で、色や見た目も美しい。刺身や鮨ネタにも最適なこのクロマグロの養殖産業化に向け、同研究所ではさらなる研究がすすめられている。株式会社アーマリン近大(西牟婁郡白浜町)で業務用として取り扱い。株式会社アーマリン近大は、近畿大学発ベンチャー企業。なお、「近大マグロ」は、2006(平成18)3月に商標登録済(第4933272号)。権利者は、学校法人近畿大学。
(注)記載内容は事典編集当時(2010年2月)のものです。内容・価格等はその後に変更になった場合もあります。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の大学ブランド商品」事典 日本の大学ブランド商品について 情報

知恵蔵mini 「近大マグロ」の解説

近大マグロ

近畿大学水産研究所が世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロ。天然稚魚を捕獲して育てる通常の養殖技術ではなく、人工孵化させた稚魚を成魚まで育てる完全養殖技術によって生み出された。水産資源の保護や食糧問題解決につながるとして注目されている。1970年から研究が始められ、2002年に完全養殖に成功。04年に近畿大学の関連会社である株式会社アーマリン近大を通じて初出荷され、以後、「近大マグロ」の商標で全国の百貨店や飲食店などで販売されている。13年からは、大阪・梅田と東京・銀座に開業した近畿大学の養殖魚が味わえる専門店「近畿大学水産研究所」でも近大マグロの提供が行われている。

(2013-12-6)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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