逆向健忘(読み)ぎゃっこうけんぼう(その他表記)retrograde amnesia

改訂新版 世界大百科事典 「逆向健忘」の意味・わかりやすい解説

逆向健忘 (ぎゃっこうけんぼう)
retrograde amnesia

何かの脳障害健忘(追想欠損)を生じる時に,脳障害の発生時点より以前の事柄にまで遡及して思い出すことができない場合をいう。意識が明瞭だった時点では,出来事は正常に記銘され記憶に残されたはずだが,脳障害により想起できないのは,記憶の痕跡が失われたか,想起することができないのかの理由による。健忘が逆向する期間は外傷性の時は数分から数時間くらいが多いが,重症ではさらに長期間にわたる。回復時にはしだいに健忘の期間が短縮する。
健忘
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