デジタル大辞泉 「逆打ち」の意味・読み・例文・類語 ぎゃく‐うち【逆打ち】 四国八十八箇所巡礼で、香川県さぬき市の第88番札所大窪寺を出発して四国を左回りに、徳島県鳴門市の第1番札所霊山寺りょうぜんじへと巡ること。→順打ち[補説]閏うるう年に逆打ちをすると巡礼3回分の御利益がある、また、弘法大師と会えるなどの言い伝えがある。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
知恵蔵mini 「逆打ち」の解説 逆打ち 空海(弘法大師)にゆかりのある四国の寺88カ所を巡礼する「お遍路(へんろ)」において、反時計回りに巡ること。お遍路では、各寺院に詣でることを「打つ」といい、空海の足跡の通り時計回りに巡る「順打ち」が基本とされている。逆打ちについては、平安時代の商人・衛門三郎が空海に会うため20回、順打ちで辿ったが会えず、閏年(うるうどし)で丙申(ひのえさる)の年に逆に巡り21回目にしてようやく会えたという伝説がある。このため、閏年に逆打ちで巡ると3倍の功徳(くどく)があるといわれており、閏年の巡礼者数は通常の数倍になるとされる。2016年は閏年かつ60年に1度の丙申の年に当たっている。 (2016-4-7) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報