ぎゃくくうかん
逆空間
reciprocal space
結晶の3軸を, , として,この座標系で記述される空間を実空間または原空間というのに対し,, , に対する逆格子*, *, *が3軸方向の単位ベクトルで記述される空間を逆空間または回折空間という。*, *, *は逆ベクトルともいう。構造因子が散乱ベクトルを, 位置ベクトルをとして,F()=∫ρ()e2πik・rdτと書き表されるとき,電子密度ρ()の存在する空間が実空間で,F()が逆空間に存在すると考える。つまり実空間と逆空間とはフーリエ変換操作で結ばれる。例えば,透過電子顕微鏡像の結像過程では,試料のある実空間から回折パターンの逆空間に至り,さらに逆空間をフーリエ逆変換して拡大された像である実空間の像を得る。
執筆者:赤井 純治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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