達谷村(読み)たつこくむら

日本歴史地名大系 「達谷村」の解説

達谷村
たつこくむら

[現在地名]平泉町平泉

平泉村の西に位置し、村内を東流する太田おおた川には髢石かつらいしに堰が設けられ、北照井きたてるい堰と西風ならい堰が分水する。村名は北沢きたざわの達谷窟に由来し、古くは田谷・闥谷とも記す(安永風土記)。元禄九年(一六九六)の毛越寺・中尊寺堂塔等書上写(西洞文書)に上達谷村の名がみえ、太田川上流の同村と下流の下達谷村に分村していたと思われる。正保郷帳では田三三貫八六一文・畑四貫七〇六文。前掲風土記では田三七貫八五文・畑七貫八三四文(うち茶畑二九文)、うち蔵入四四貫二三一文・給所六八八文。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 北沢 丹後

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android