遙けし(読み)はるけし

精選版 日本国語大辞典 「遙けし」の意味・読み・例文・類語

はる‐け・し【遙けし】

〘形ク〙 (「けし」は接尾語)
① 空間的に遠く隔たっている。
万葉(8C後)一七・三九八八「ぬばたまの月に向ひてほととぎす鳴く音波流気之(ハルケシ)里遠みかも」
② 時間的に遠く隔たっている。
古今(905‐914)物名・四三四「人めゆゑのちにあふ日のはるけくはわがつらきにや思ひなされん〈よみ人しらず〉」
③ 心理的に遠く隔たっている。
※古今(905‐914)恋五・七六八「もろこしも夢にみしかば近かりき思はぬなかぞはるけかりける〈兼芸〉」
はるけ‐げ
〘形動〙
はるけ‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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