朝日日本歴史人物事典 「遠弥計赤蜂」の解説
遠弥計赤蜂
生年:生年不詳
中世琉球の八重山地方の豪族。ライバルを圧倒して強大となり,貢租を拒否するなど首里城に君臨する王に敵対したが,大軍を差し向けられ鎮圧された。屈強な肉体を持ち,茶色の髪に青い目の人物だったとする伝説もあるが,その出自について確かなことは何も分かっていない。近世の記録は,反乱の首謀者は赤蜂とホンガワラの両名だったと記す。こうした地域抵抗を排して,琉球の王権はしだいに強化された。<参考文献>高良倉吉『新版・琉球の時代』
(高良倉吉)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報