遠弥計赤蜂(読み)おやけ・あかはち

朝日日本歴史人物事典 「遠弥計赤蜂」の解説

遠弥計赤蜂

没年:尚真24(1500)
生年:生年不詳
中世琉球八重山地方の豪族ライバルを圧倒して強大となり,貢租を拒否するなど首里城に君臨する王に敵対したが,大軍を差し向けられ鎮圧された。屈強な肉体を持ち,茶色の髪に青い目の人物だったとする伝説もあるが,その出自について確かなことは何も分かっていない。近世の記録は,反乱首謀者は赤蜂とホンガワラの両名だったと記す。こうした地域抵抗を排して,琉球の王権はしだいに強化された。<参考文献>高良倉吉『新版・琉球の時代

(高良倉吉)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「遠弥計赤蜂」の解説

遠弥計赤蜂 おやけ-あかはち

?-1500 琉球(りゅうきゅう)の豪族。
八重山の人。国王尚真(しょうしん)が中央集権化をすすめたとき,貢租に反対して王府軍とたたかった。征討軍3000余を相手に奮戦したが敗れ,尚真王24年自刃(じじん)したといわれる。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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