遠心機(読み)エンシンキ

化学辞典 第2版 「遠心機」の解説

遠心機
エンシンキ
centrifuge

遠心力を利用して,液-液,固-液などの混合物を分離する装置.遠心脱水機,遠心濾過機,遠心分離機(遠心沈降機)として用いられる.遠心分離機は,粗製油を精製するときのように,液体中に懸濁する微小固体の除去や,潤滑油に混入した水分の除去のように,固体-液体,比重の異なる液体-液体の分離に使用され,回転数は数百 rpm の低速のものから数万rpm 以上の超高速のものまである.図(a)に示したように,連続的に分離操作を行える型式もある.

遠心脱水機は,泥漿の脱水,塩,硫安など結晶固体からの母液の分離や,結晶の洗浄などのように固体から液体をできるだけ除去するために用いられる.図(b)には連続式の一例を示した.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む