遠近人(読み)オチコチビト

デジタル大辞泉 「遠近人」の意味・読み・例文・類語

おちこち‐びと〔をちこち‐〕【近人】

あちこちの人。
信濃しなのなる浅間たけに立つけぶり―の見やはとがめぬ」〈伊勢・八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遠近人」の意味・読み・例文・類語

おちこち‐びとをちこち‥【遠近人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あちらこちらの人。そこここの人。遠方、または近くの人。また、無関係な人。
    1. [初出の実例]「信濃なる浅間の嶽(たけ)にたつ煙をちこち人の見やはとがめぬ」(出典伊勢物語(10C前)八)
  3. もみじの園芸品種。〔広益地錦抄(1719)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android