遺跡博物館(読み)いせきはくぶつかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「遺跡博物館」の意味・わかりやすい解説

遺跡博物館
いせきはくぶつかん

保存整備された遺跡と,そこから出土した資料を展示・収蔵する施設を一体化したものを特に遺跡博物館と呼んでいる。かつて考古資料は,首都や行政庁所在地の中央博物館に集中する傾向にあったが,中央偏重への反省と地方自治の進展に伴い,見直しが進められ,また遺跡と不可分の関係にある遺物の性格にかんがみ,出土地保管の立場も打ち出されてきた。各地に遺跡博物館が設置され,よく知られているものに,静岡県の登呂考古館,長野県の尖石考古館,平出遺跡考古博物館,群馬県の観音塚考古資料館,千葉県の加曽利貝塚館,奈良県の平城京資料館などがある。また「風土的特徴を持つ景観と一体化した遺跡の保存及び遺物の活用」をうたった風土記の丘構想により,全国十余ヵ所の遺跡密集地に設けられた「風土記の丘」も,代表的な遺跡博物館である。

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