反省(読み)ハンセイ

デジタル大辞泉 「反省」の意味・読み・例文・類語

はん‐せい【反省】

[名](スル)
自分のしてきた言動をかえりみて、その可否を改めて考えること。「常に反省を怠らない」「一日行動反省してみる」
自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えること。「反省の色が見られない」「誤ちを素直に反省する」
[類語]自省内省猛省自責内訟省みる思い直す思い返す

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精選版 日本国語大辞典 「反省」の意味・読み・例文・類語

はん‐せい【反省】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 自己過去の言動についての可否、善悪などを考えること。自分の行為をかえりみること。
    1. [初出の実例]「而して奉仕する者最も反省(ハンセイ)すべきことならずや」(出典:新聞雑誌‐二五号・明治四年(1871)一二月)
  3. 心理学などで、単に外的事物を認知するだけでなく、すでにもっている経験知覚観念関係に注意し、問題解決を求めて思考すること。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「反省」の意味・わかりやすい解説

反省
はんせい
reflection

ラテン語レフレクシオreflexio(曲がり戻ること)に由来し、光に関しては反射を意味する。一般に思惟(しい)が直接に対象にかかわるのではなく、そこから自己へと立ち返り、思惟作用そのものを対象とすることをいう。スコラ哲学での第二志向は反省に対応している。ロックは外的可感的事物にかかわる感覚と、心の内的作用についての反省とを区別し、この二つがすべての知識の源泉であるとした。以上の反省概念が意識の次元であるのに対し、ヘーゲルにおいては「他在から自己自身への反省(還帰)」が存在の次元で考えられている。哲学が事象そのものの探究であると同時に、探究それ自身、すなわち自己自身を問い直す営みである限り、自己へと還帰する反省をけっして欠きえないであろう。

[細川亮一]

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普及版 字通 「反省」の読み・字形・画数・意味

【反省】はんせい

自省。

字通「反」の項目を見る

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