郡部駅(読み)ぐべのえき

日本歴史地名大系 「郡部駅」の解説

郡部駅
ぐべのえき

古代山陰道の駅。粟鹿あわが駅と養耆やぎ駅の間に置かれたとみられ、「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条によれば駅馬は八疋。駅の所在について「日本地理志料」は現養父町米地めいじ地区とし、「校補但馬考」は当駅を軽部かるべ駅の誤写とみて、養父郡軽部(和名抄)の郷域とされる現養父町広谷ひろたに小城こじようの辺りに当てている。しかし両説ともに次駅の養耆駅(所在は現八鹿町八木が有力とみられる)までの距離が三・五キロないし八キロとなり、駅間が近すぎるところが難点で、「大日本地名辞書」や井上通泰の「上代歴史地理新考」などが採る現養父町養父市場やぶいちば説が妥当と思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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