日本歴史地名大系 「養父郡」の解説
養父郡
やぶぐん
但馬地方の郡で、県北部の西寄りに位置する。近代以降の分離・編入で郡南部の
〔古代〕
郡名の初見は霊亀三年(七一七)以前の成立と考えられる「播磨国風土記」宍禾郡
駅は「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条にみえる
養父郡
やぶぐん
- 佐賀県:肥前国
- 養父郡
旧
「肥前風土記」に、
とある。景行天皇が国内巡視の際百姓たちがこぞって集まったが、天皇の犬がほえたてた。しかし一産婦が犬をみるとやがてほえやんだので、犬の声やむの国といったのがなまって養父の郡になったという伝承である。「日本地理志料」は但馬国に養父郡、三河・近江に養父郷があり、皆「藪沢」の義だと記す。「和名抄」に「養父郡」とあり、訓は刊本に「夜不」とする。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報