部田郷(読み)へだごう

日本歴史地名大系 「部田郷」の解説

部田郷
へだごう

戸田村中央部の戸田を遺称地とする。元弘三年(一三三三)一一月一一日の足利尊氏御判御教書(冷泉家古文書)に「井田庄内土肥・部田両郷」とみえるのが早く、両郷は方便智院領であり、領家職が尊氏から空明に交付された。「戸田」の文字は北条氏所領役帳にみえ、北条幻庵夫人の所領役高として一三〇貫「豆州戸田分」とある。なお永正一六年(一五一九)四月二八日の伊勢長氏箱根領注文(箱根神社文書)にみえる「百卅五くわん文(中略)みしまとたふん」を当地にあてる説があるが、南北朝期に「部田」とみえるので呼称は「ヘタ」であったと思われ、除外するのが妥当と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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