妥当(読み)ダトウ

デジタル大辞泉「妥当」の解説

だ‐とう〔‐タウ〕【妥当】

[名・形動](スル)実情によくあてはまっていること。適切であること。また、そのさま。「妥当な方法をとる」「現実社会に妥当する政策」
[用法]妥当・穏当――「当(穏当)な結果」「そう考えるのが妥当(穏当)なところだ」など、無理がなく適切であるの意では、相通じて用いられる。◇「妥当」は適切でぴったり当てはまっているようす。「妥当な結論」「妥当とはいえない」◇「穏当」は、まあまあで無理のないようす。「穏当な処置」「穏当な解決」◇「君が議長になるのが妥当な線だが、今回は彼に譲るのが穏当なところだろう」のように、「妥当」は積極的、「穏当」は消極的な評価を表すのに用いられる。◇類似の語に「順当」がある。「順当」は、そのような結果になるのが当然である意が強い。「優勝候補の順当な勝利」「順当にいけば、次期社長は私だ」などには、「妥当」「穏当」は用いない。
[類語]適当適切適正適確至当穏当相応好適適合合致即応正当順当ぴったりころ合い程合い手頃てごろ適う適する合う沿うそぐう当てはまる当を得る

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精選版 日本国語大辞典「妥当」の解説

だ‐とう ‥タウ【妥当】

〘名〙
① (形動) 順調な状態に帰着すること。おちつくこと。よくあてはまること。適切であること。また、そのさま。適当。
※万国新話(1868)〈柳河春三編〉二「一政を出す毎に討論妥当して後、始めて之を施す」
草枕(1906)〈夏目漱石〉七「只此靄に、春宵の二字を冠したるとき、始めて妥当なるを覚える」
② 哲学で、ある判断が認識上の価値を有すること。〔哲学字彙(1881)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「妥当」の解説

妥当
だとう
valid; Gelten

判断一般において認識価値を有する場合のことで (真理との区別妥当性をみよ) ,現象的制約や評価主観の干渉にもかかわらず,そのものとして存在価値を有するもののあり方をいう。ただしある判断が理念的もしくは客観的に妥当しているとしても,その妥当なる判断がそのように判断されるものと代替されることはできない。

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