郭落(読み)かくらく

精選版 日本国語大辞典 「郭落」の意味・読み・例文・類語

かく‐らくクヮク‥【郭落・廓落】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 広大なさま。心が広く、からりとしているさま。
    1. [初出の実例]「文芸の奥に、廓落として、広大無辺の天地開け来たるなり」(出典:囚はれたる文芸(1906)〈島村抱月〉一四)
    2. [その他の文献]〔李白‐送趙判官赴黔府詩〕
  3. むなしく、ものさびしいさま。
    1. [初出の実例]「余生廓落難計、暮雨森沈欲霖」(出典:星巖集‐丙集(1837)京甸集・秋夕書懐寄弟)
    2. [その他の文献]〔楚辞‐九弁〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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