配光可変型前照灯システム(読み)はいこうかへんがたぜんしょうとうしすてむ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

配光可変型前照灯システム
はいこうかへんがたぜんしょうとうしすてむ

配光を制御して視認性の向上を図った灯火器を使った自動車用照明装置。英語での名称はadaptive front-lighting systemで、略称AFS。車載カメラ、遮光すべきエリアと配光パターンを判断する電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)と、配光可変機能をもつヘッドランプから構成されている。これを装備することで、ハイビーム走行のままで前方車両を眩惑(げんわく)しないようにそのエリアのみを遮光し、他のエリアはハイビーム照射して視認性を確保して安全性を高める。従来は道路運送車両の保安基準により、こうした可変配光機能は車両に搭載できなかったが、2011年(平成23)10月の改正により正式に認可された。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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