采女田(読み)うねめでん

精選版 日本国語大辞典 「采女田」の意味・読み・例文・類語

うねめ‐でん【采女田】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、采女の諸費用の財源として給された田。民部式養田条では、采女を貢する郡は養田三町ずつを置き、郡司、主帳以上に作らせ、采女田の主に送った。運賃等は穫稲でまかなう。采女の田。
    1. [初出の実例]「其神田〈略〉采女田〈略〉並為不輸租田」(出典延喜式(927)二六)

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世界大百科事典(旧版)内の采女田の言及

【采女】より

後宮の水司に6人,膳司に60人配属されたほか,他の後宮諸司の女孺(によじゆ)にも任ぜられた。采女関係の事務をつかさどる役所に宮内省所管の采女司があり,また采女の生活費に充てるため,諸国に采女田が置かれた。上級の女官に任ぜられたり,五位以上に叙せられるなど諸種の恩典に浴する者もあった。…

※「采女田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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