金剛峯寺諸院家析負輯(読み)こんごうぶじしよいんげせきふしゆう

日本歴史地名大系 「金剛峯寺諸院家析負輯」の解説

金剛峯寺諸院家析負輯(諸院家析負輯)
こんごうぶじしよいんげせきふしゆう

一〇巻一〇冊 高野山金剛峯寺編

成立 天保一〇年頃

写本 高野山金剛峯寺・東京大学史料編纂所

解説 天保二年「紀伊続風土記」編集事業再開に伴って、高野山の部の完璧を期して再調査を実施した際に編集されたもの。谷上二冊、本中院谷一冊、一心院谷・千手院谷一冊、小田原谷一冊、西院谷二冊、南谷二冊、往生院谷一冊からなる。高野山上の各子院から提出された過去帳等の集成。「続風土記」に利用されなかった記載を多く有する。近世高野山僧伝として史料的価値をもつ。また高野山の各寺院に伝来した中世文書をかなり収載する。

活字本 「続真言宗全書」三四三五

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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