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過去帳 かこちょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

過去帳
かこちょう

霊簿,点鬼簿などといわれる。死者の名簿。法名,死亡年月などを記入したもので,寺や各家庭の仏壇の中に安置された。形式は,死亡順によるものと,日別にしたものとの2様に大別できる。鎌倉時代以降に成立し,江戸時代に一般化した。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

過去帳

檀信徒の戒名(法名)や俗名、死亡年月日、年齢などを記した帳簿。多くの寺で記録や回向のために記すようになったのは江戸時代前期からとされる。金庫に鍵をかけて保管している寺が多く、本尊とともに重要視される。

(2014-05-16 朝日新聞 夕刊 2社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

かこ‐ちょう〔クワコチヤウ〕【過去帳】

寺で、檀家(だんか)信徒の死者の俗名法名・死亡年月日・年齢などを記入しておく帳簿。鬼籍(きせき)。点鬼簿(てんきぼ)。鬼簿。冥帳。

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百科事典マイペディアの解説

過去帳【かこちょう】

寺で檀家の戒名・俗名・死亡年月日等を書きとめておく帳簿。古くは常楽記(1295年―1467年),近江(おうみ)国番場宿蓮華寺過去帳(1333年成る),相州鎌倉松岡(まつがおか)過去帳などがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

かこちょう【過去帳】

寺院に備える死者の名簿。多く1ヵ月30日の忌日ごとにまとめて記載されてあり,戒名と死亡年月日と俗名を記している。中にはその出自と戸主との続柄を書いたものもあり,死亡原因,たとえば何年の地震や津波,疫病,戦死などを記したものがあって,その当時の状況をうかがわせることがある。したがって古い過去帳は史料的価値があり,人口動態を知る手がかりにもなる。過去帳の目的はその寺にゆかりのある死者を,毎月の命日ごとに朝暮勤行で回向するためである。

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大辞林 第三版の解説

かこちょう【過去帳】

寺院で檀家・信徒の死者の俗名・法名・死亡年月日などを記しておく帳簿。鬼簿。点鬼簿。鬼籍。冥帳。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

過去帳
かこちょう

寺院が、檀信徒(だんしんと)の死亡年月日、法(戒)名、俗名、年齢などを記載する帳簿。点鬼簿(てんきぼ)、霊簿ともいう。『続日本紀(しょくにほんぎ)』にみえる点鬼簿がそのもっとも早い例と考えられる。また円仁(えんにん)が結集(けつじゅう)の名前を記した結集名簿もこの一種である。『平家物語』に「後白河(ごしらかわ)法皇の長講堂の過去帳」とみえるのが名称のうえでは初見である。中世には時衆(じしゅ)(時宗(じしゅう)の僧俗)において重視され、これに記載されることによって往生(おうじょう)とみなされた。1279年(弘安2)6月から他阿真教(たあしんきょう)によって記され始め、30代遊行上人(ゆぎょうしょうにん)まで書き継がれた神奈川県藤沢市の清浄光寺(しょうじょうこうじ)(遊行寺)の『時衆過去帳』(国の重要文化財)は著名である。近世に入って寺檀(じだん)制度が成立すると、過去帳は全寺院に備えられるものとなった。1635年(寛永12)の寺社奉行(ぶぎょう)設置と寺請(てらうけ)制度の開始がその契機となっており、この年以前の過去帳はきわめてまれである。様式的には、命日ごとに記載した日割過去帳と死亡順に記載したものとがあるが、前者は、日めくり形式で日々の供養を目的としたものである。[大桑 斉]

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