三四(読み)そうし

精選版 日本国語大辞典 「三四」の意味・読み・例文・類語

そう‐し サウ‥【三四】

〘名〙
① (「さんし(三四)」の変化した語) 三か四ぐらいであること。「三四人」「三四年」などと用いる。
御伽草子毘沙門本地(室町時代物語集所収)(室町末)中「姫君を二たび返したまひ、このさう四年そひたてまつる事、一ゑに大しの御いとくなり」
※天草本平家(1592)一「サムライ sǒxinin(サウシニン) ツレテ」
日葡辞書(1603‐04)「カミ sǒximai(サウシマイ)
② (三に四を掛けて、一二の意) 鵜匠がさばく一二本の鵜縄
※俳諧・玉海集追加(1667)夏「濃州長良河にて十二艘の舟ごとにをのをの十二羽づつつかひ侍るをみて、おもしろうさうしさばくるう縄かな〈貞室〉」

さん‐し【三四】

〘名〙
① 三と四。三か四。また、それくらいの数。三番目と四番目。
落窪(10C後)一「三四の君、裳著せ奉り給はんとて、かしづきそし給ふ」
五目並べで、四個連続した石と三個連続した石が同時にできるもの。四三(しさん)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android