金焼・印焼(読み)かなやき

精選版 日本国語大辞典 「金焼・印焼」の意味・読み・例文・類語

かな‐やき【金焼・印焼】

〘名〙
① 鉄の焼き印を押すこと。かねやき。
※日蓮遺文‐種々御振舞御書(1275)「面にかなやきをさされ」
※米沢本沙石集(1283)二「銭をあかく焼きてかた頬にあててけり。〈略〉かなやきにしつる銭のかた、此のめらはが頬の程にあたりて見えけり」
② 馬に焼き印をすること。かねやき。
平家(13C前)四「尾髪を切り、かなやきして、次の夜六波羅へつかはし」

かね‐やき【金焼・印焼】

〘名〙 牛馬または木造器具などに焼き印をおすこと。また、その印。やきがね。かなやき。
源平盛衰記(14C前)一四「小糟毛を取り寄せて〈略〉平宗盛入道と金焼(カネヤキ)して、京へ向けてぞ追ひ放つ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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