針を以て地を刺す(読み)ハリヲモッテチヲサス

デジタル大辞泉 「針を以て地を刺す」の意味・読み・例文・類語

はりもっ

《「説苑弁物から》「小さな針で大きな地面を刺す」意から、貧しい見識で大きな物事に勝手な判断を下す。また、とてもできそうもないことを企てることのたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「針を以て地を刺す」の意味・読み・例文・類語

はり【針】 を 以(もっ)て地(ち)を刺(さ)

  1. ( 「説苑‐弁物」の「譬若管窺天、以錐刺一レ地、所窺者甚大、所見者甚少」から ) 狭い見識で、高い見識に対して推測を加え、見当ちがいの判断を下す。また、不可能なことを計画するたとえ。貝殻で海をはかる。管(くだ)をもって天をうかがう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android