化学辞典 第2版 「銅酵素」の解説
銅酵素
ドウコウソ
copper enzyme
銅イオンを含むタンパク質で,酵素としての機能を有するものの総称.銅イオンが機能発現の活性中心であり,すべての分子状酸素を活性化し,有機化合物の酸化反応を触媒する.反応形式は以下の3種類に分類される.
(1)ラッカーゼ,アスコルビン酸オキシダーゼ
2AH2 + O2 → 2A + 2H2O
(2)チロシナーゼ,ドーパミン-β-ヒドロキシラーゼ
AH2 + O2 + XH → A + H2O + XOH
(3)ウリカーゼ,ガラクトースオキシダーゼ
AH2 + O2 → A + H2O2
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報