普及版 字通 「鐙(漢字)」の読み・字形・画数・意味
鐙
20画
(異体字)燈
人名用漢字 16画
[字訓] ともしび・あぶらざら・あぶみ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は登(とう)。〔説文〕十四上に「錠(てい)なり」とあり、前条に「錠は鐙なり」とあって互訓。中に燭をおく油さしをいう。高杯(たかつき)のような形をしており、〔礼記、祭統〕「(れい)を執るもの、之れを授くるときは鐙を執る」とは、たかつきの足のところをもつ意。その足のところは、油皿の形に似ている。のち鞍の両辺、あぶみの意に用いる。
[訓義]
1. ともしび、たかつきの形をした燭台。
2. あぶらざら、灯の油皿、足のないたかつき。
3. あぶみ、鞍の両旁のあぶみ、馬鐙。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕鐙 阿布美(あぶみ) 〔名義抄〕鐙 アブミ・タツキ・ノボル、太和尓(たわに)
[語系]
鐙・登・燈(灯)・tngは同声。豆・doと形近く、その声を承ける。鐙は登の声義をとる字である。
[熟語]
鐙影▶・鐙杖▶
[下接語]
華鐙・執鐙・馬鐙・明鐙
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報