鑰取新田村(読み)かぎとりしんでんむら

日本歴史地名大系 「鑰取新田村」の解説

鑰取新田村
かぎとりしんでんむら

[現在地名]上川村神谷かみたに 鍵取かぎとり

室谷むろや川左岸に位置し、北東広瀬ひろせ村。「新編会津風土記」によれば家数七、もと広瀬村の端村であったが、承応二年(一六五三)に別村になったという。元禄郷帳では高二八石一斗余、文政三年(一八二〇)の人馬改帳(佐藤一二氏蔵)では八六石四斗余。天明五年(一七八五)津川つがわ(現津川町)の検断仮役斎藤三四郎が綴った飢饉録(伊藤郡太氏蔵)によれば、当村をはじめ土井つちい柴倉しばくら小手茂おても黒谷くろだに室谷の各村は天明三年の九月、一〇月頃から葛や蕨の根を掘って食物に充てたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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