長さゼロのばね(読み)ながさゼロのばね

最新 地学事典 「長さゼロのばね」の解説

ながさゼロのばね
長さゼロのばね

zero-length spring

荷重0の状態では長さが0になるスプリング。つまり,このばねには,最も縮んだ状態でもばねの太さのため長さは有限でまだ縮まろうとする力が働いている。このようなばねで長さHの水平棒の先端におもりMをつるすと,支点Oのまわりの力のモーメントが(MH-kab)sinθとなるので(kはばねの強さ,は重力による加速度,aは支点から水平棒とばねの結合点までの長さ,bは支点からばねの上端の固定点までの長さ),MH=kabとなるようにa, b, Hを選べば,この振子には戻す力が働かなくなるので,周期は無限大になる。実際には,ピボットの摩擦やばね自体にかかる重力の影響などがあって理想的にはいかないけれども,L.J.B.La Costeは,このようなばねをエリンバール線でつくり,M=2.5kɡ, a=b=45cmにして固有周期が数十secの上下動地震計をつくった。このようなLa Costeのおもりのつり方をラコストづりという。参考文献:L.J.B.La Coste(1935) Bull. Seism. Soc. Am., Vol.25

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