振子(読み)シンシ

世界大百科事典 第2版の解説

ふりこ【振子 pendulum】

〈しんし〉ともいう。ひもまたは棒の一端を支えて他端におもりをつるしたもので,固定点または固定軸のまわりで周期運動(ふつうは鉛直面内で円周に沿った振動)をする物体をいう。もっとも単純化した振子は質量がなく伸縮しないとした糸で質点をつるしたもので,これを質点振子といい,質点振子を重力の作用下で,一つの鉛直面内で振動させるものを単振子と呼ぶ。支点での摩擦も質点に対する空気抵抗も作用しないとしたとき,質点に働く力は図に示すように,重力と糸の張力で,その合力はつねに質点を円周の最下点Qに引き戻す向きに働くから,質点はQを中心として振動する。

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世界大百科事典内の振子の言及

【振子】より

…ひもまたは棒の一端を支えて他端におもりをつるしたもので,固定点または固定軸のまわりで周期運動(ふつうは鉛直面内で円周に沿った振動)をする物体をいう。もっとも単純化した振子は質量がなく伸縮しないとした糸で質点をつるしたもので,これを質点振子といい,質点振子を重力の作用下で,一つの鉛直面内で振動させるものを単振子と呼ぶ。支点での摩擦も質点に対する空気抵抗も作用しないとしたとき,質点に働く力は図に示すように,重力と糸の張力で,その合力はつねに質点を円周の最下点Qに引き戻す向きに働くから,質点はQを中心として振動する。…

【ガリレイ】より

…この中で彼は,あらゆる物体が同一種類の物質から成ることを前提にしたうえで,アルキメデスの静力学的な浮力の原理を拡大することによって,落体の速度が落体の比重から媒質の比重を差し引いたものに比例すると論じている。だが,その後まもなく彼は,斜面や振子の研究を深めることによって,《運動について》では副次的役割しか与えられなかった加速度こそが,落体の運動の本質的要因であることを見抜き,ついには真空中での落下距離が落下時間の2乗に比例し,しかもそのためには落下速度が落下時間に比例しなければならないという落体の基本法則を発見した。さらにこの研究の過程で運動の合成の法則と慣性の法則を導き出し,投射体の経路がパラボラ曲線になることを証明することができた。…

【時計】より

…その中のいくつかの考案,発明は現代の時計にまで引き継がれている。その代表的なものは,振子,てんぷとひげぜんまい,アンクル脱進機である。ガリレイが振子の等時性を発見したのは1583年ころであるが,実際に精度のよい振子時計を完成したのはホイヘンスであり,1659年のことであった。…

※「振子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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