長尾名(読み)ながおみよう

日本歴史地名大系 「長尾名」の解説

長尾名
ながおみよう

大字原田はらだの東部永尾ながおを遺称地とする。永羽名・長羽名とも記される牛屎うしくそ院の名。文保元年(一三一七)七月晦日の薩摩国御家人交名注文(旧記雑録)牛屎院の「永羽名主」があげられている。大永八年(一五二八)九月一〇日の島津勝久宛行状(旧記雑録)に「牛屎院之内青木・長尾両名」とみえ、忠節により菱刈大和守(重副)に宛行われた。文禄二年(一五九三)には「長羽名」にあった小苗代こなわしろ薬師(現菱刈町)領野中田の一反四畝などが、浜田民部左衛門尉に宛行われた(「島津義久袖加判領知目録」同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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