最新 地学事典 「阿多カルデラ」の解説
あたカルデラ
阿多カルデラ
Ata caldera
鹿児島県南部に位置するカルデラ。松本唯一(1943)は地形上の特徴から指宿市とその周辺の鹿児島湾口を含む地域を阿多カルデラとしたが,火砕流に伴う降下物の分布や火砕流の流動方向解析等の結果から,指宿市北東の鹿児島湾南部の海底にある凹地(北側のカルデラ)が約11万年前に噴出した阿多火砕流の給源カルデラと考えられている。松本による南側のカルデラは,約24万年前に噴出した阿多烏浜火砕流の給源とされる。阿多火砕流堆積物は鹿児島県南部を中心に北は中部九州まで分布する。この火砕流に伴う広域テフラは中部日本以南に確認されている。噴出したマグマの総量は50~100km3程度と推定される。
執筆者:宇井 忠英・竹下 欣宏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

