日本歴史地名大系 「阿弥陀山寺跡」の解説 阿弥陀山寺跡あみださんじあと 奈良県:奈良市秋篠・富雄地区秋篠村・本郷村阿弥陀山寺跡[現在地名]奈良市秋篠町秋篠(あきしの)寺南西の丘陵地にあった古代寺院。宝亀一一年(七八〇)の西大寺流記帳に献入阿弥陀山寺并財帳一巻(神護景雲元年)・阿弥陀山寺田園山野図一巻が記され、奈良時代後期から平安時代初期に作られた京北班田図(西大寺蔵)は阿弥陀寺の寺領を注記する。建久二年(一一九一)五月一九日の西大寺所領荘園注文(西大寺文書)は「顛倒庄々」の一つとして添下(そえしも)郡阿弥陀山寺の寺名をあげている。鎌倉時代後期、西大寺と秋篠寺との間に阿弥陀寺の寺領を含む秋篠山の領有をめぐる相論が起こったが、その際に事件の有様を示すために作られた西大寺秋篠寺相論絵図(西大寺蔵)に、西大寺末寺阿弥陀山寺跡・同瑜迦山寺(ゆがさんじ)跡がみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by