附洲新田(読み)つきすしんでん

日本歴史地名大系 「附洲新田」の解説

附洲新田
つきすしんでん

[現在地名]佐原市附洲新田

しん島に開発された十六島じゆうろくしま新田以外の新田。北西与田よだ浦を挟んで公官洲こうかんず新田、南を利根川が流れ、北東外浪逆そとなさか浦がある。扇島おうぎしま村からの入植百姓により開発されたと伝え、同村移住者九戸が当新田地先に沖之洲を開いたという。幕府領で、天保郷帳に新田名がみえ、高七三石余。「利根川図志」所載の十六島全図には当新田のみからなる洲が描かれており、北の「享和川」を挟んで二重谷にじゆうや新田(現茨城県潮来町)を示す「二十谷」の洲南部にも「附ス」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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