雁の巣(読み)がんのす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「雁の巣」の意味・わかりやすい解説

雁の巣
がんのす

福岡市東区の海の中道(うみのなかみち)にある地区。1936年(昭和11)旧陸軍航空隊基地と民間飛行場として開発されたが、第二次世界大戦後アメリカ軍に接収され飛行場、通信基地が置かれた。1972年(昭和47)アメリカ軍より全面返還後、市営のレクリエーションセンターが市民のスポーツ施設としてつくられ、市東部の行楽地の一つとなっている。JR香椎(かしい)線(海の中道線)が通じる。

[石黒正紀]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雁の巣」の意味・わかりやすい解説

雁ノ巣
がんノす

福岡県北西部,福岡市東区の北東部にある地区。旧和白町の海ノ中道と呼ぶ砂州上にあり,1936年完成した雁ノ巣飛行場は,福岡空港として軍民両方に使用された。第2次世界大戦後はアメリカ空軍基地となったが,その後,空軍は板付に移り,65年からの軍通信基地も 72年に返還。 81年に海の中道海浜公園が完成した。

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世界大百科事典(旧版)内の雁の巣の言及

【志賀島】より

…もと粕屋郡志賀町の西半を占めていたが,1971年福岡市に編入された。海ノ中道は東西約12km,幅は最大2km,最狭部0.5km,松原の多い砂丘をなし,東に雁ノ巣(がんのす)の砂嘴,西に西戸崎(さいとざき)があり,後者は国鉄香椎線の終点。中道の先端は満潮時に一部水没するので満切(道切)(みちきれ)とよぶが,1931年の架橋で完全に志賀島と陸路連絡された。…

※「雁の巣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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