雉怡郷(読み)ちいごう

日本歴史地名大系 「雉怡郷」の解説

雉怡郷
ちいごう

和名抄」諸本のうち名博本は「雉」と記す。いずれも訓を欠く。「太宰管内志」は「雉怡は、知の一言によむべし」とし、「地名は必二字にかく例なれば、ひびきのイを添へて書キたるものなり」との見解を示している。これに従えば「ちい」と訓ずるのであろう。同書は筑前の国学者香月春岑の「雉怡の知は、後世に転して、今の角谷ノ辺を云ふか」との説を引いて角谷(津野谷、現添田町津野)に比定する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android