雨中吟(読み)うちゅうぎん

精選版 日本国語大辞典 「雨中吟」の意味・読み・例文・類語

うちゅうぎん【雨中吟】

  1. [ 1 ] 藤原定家の著と伝えられる歌学書。慶安三年(一六五〇)刊。考え過ぎの歌一七首を挙げて詠歌の戒めとしたもの。二条家末流の手になる偽書か。
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 ( [ 一 ]から転じて ) 俳諧で、ぎこちなくむずかしい句をいう。
    1. [初出の実例]「雨中吟。うれはしく晴やかならで何となくむつかしき句をいふなり」(出典:俳諧・誹諧名目抄(1759)宇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 出典

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む