雨曝(読み)あまざらし

精選版 日本国語大辞典 「雨曝」の意味・読み・例文・類語

あま‐ざらし【雨曝】

〘名〙
① (━す) 雨にさらすこと。雨にあてて、濡らすこと。
※頼政集(1178‐80頃)上「うの花のかきねなりけり五月雨のあまざらしする布とみつるは」
② おおうものもなく、雨などに濡れるのにまかせておくこと。また、長期間露天に放置しておくこと。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「雨曬(アマザラシ)(しらき)に五寸角、是が類さんの今の姿か」

あま‐ざ・れる【雨曝】

〘自ラ下一〙 雨ざらしになる。風雨にさらされて破損する。
※俳諧・七番日記‐文化七年(1810)三月二八日「茶店が竈の所々に雨されて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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