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多情多恨 たじょうたこん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

多情多恨
たじょうたこん

尾崎紅葉の小説。 1896年発表。妻を亡くした柳之助に同情した葉山は,彼を自分の家に同居させる。葉山の妻お種と柳之助とはもともと性格が合わなかったが,柳之助は夫の留守がちなお種に哀れさを感じ,お種も妻を亡くした柳之助に同情して親切にもてなすようになる。

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デジタル大辞泉の解説

たじょうたこん【多情多恨】[書名]

尾崎紅葉の小説。明治29年(1896)発表。亡妻に対する主人公鷲見柳之助(すみりゅうのすけ)の愛情の微妙な推移を、言文一致の文体で描く。

たじょう‐たこん〔タジヤウ‐〕【多情多恨】

[名・形動]感じやすいために、うらんだり悔やんだりする気持ちの多いこと。また、そのさま。
「芸術家は本来―だから」〈漱石吾輩は猫である
[補説]書名別項。→多情多恨

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世界大百科事典 第2版の解説

たじょうたこん【多情多恨】

尾崎紅葉長編小説。1896年(明治29)に《読売新聞》に連載,翌年刊行。亡妻を慕いつづける青年教師が,最初はきらいであった友人の妻にいつとはなく魅(ひ)かれるにいたる心理を克明に描いた作品である。筋の面白さを捨てて平凡な日常的事件をとらえ,人物の心理や性格を言文一致体によって精細に描く写実的,心理的な手法は,二葉亭四迷の《浮雲》を継いで一つの完成を示し,次代の自然主義文学への架橋となっている。《源氏物語》や西洋文学にその手法を学んでおり,また姦通の破局を回避するところに,同時代の深刻小説の傾向に和して同ぜぬ批判をしのばすなど,かなり複雑なものをもち,“快腕の大創作”を自称した野心作である。

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大辞林 第三版の解説

たじょうたこん【多情多恨】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
多情なだけに、悔やまれることや恨みに思うようなこともまた多い・こと(さま)。 「芸術家は本来-だから/吾輩は猫である 漱石
書名(別項参照)。

たじょうたこん【多情多恨】

小説。尾崎紅葉作。1896年(明治29)「読売新聞」連載。亡妻の面影を連綿と追い続ける主人公の心理の推移を言文一致体で描く。近代口語文小説を世間に認めさせた作品。

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