20世紀日本人名事典 「雪山慶正」の解説
雪山 慶正
ユキヤマ ヨシマサ
昭和期の経済学者 専修大学教授。
- 生年
- 大正1(1912)年10月6日
- 没年
- 昭和49(1974)年5月6日
- 出生地
- 岡山県
- 学歴〔年〕
- 京都帝国大学経済学部〔昭和11年〕卒
- 経歴
- 三高時代から共産主義に共鳴、学生運動に参加していたが、昭和20年4月治安維持法違反容疑で逮捕され、8月、餓死寸前で釈放された。戦後日本共産党に入党。立命館大学講師を経て24年専修大学商経学部助教授、30年教授となった。31年10月ハンガリー革命へのソ連の武力弾圧をそれを支持した日本共産党に憤激、共産党員であることを恥じて脱党した。以後は反スターリン主義者として革命運動に献身した。訳書にL.ヒューバーマン「資本主義経済の歩み」「アメリカ人民の歴史」、M.L.キング「自由への大なる歩み」、トロツキー「コミンテルン最初の五ケ年」など多数。死後、教え子たちが遺稿集「悲劇の目撃者」を発行した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報