電気亜鉛(読み)でんきあえん(その他表記)electrolytic zinc

日本大百科全書(ニッポニカ) 「電気亜鉛」の意味・わかりやすい解説

電気亜鉛
でんきあえん
electrolytic zinc

電解製錬法により製造した亜鉛地金。純度が高く、JIS(ジス)(日本工業規格)最純亜鉛に相当し、普通でも99.99%以上。硫化亜鉛鉱を酸化焙焼(ばいしょう)した焼鉱を廃酸で浸出して硫酸亜鉛液とし、液中の不純物を十分除いてから電解採取して融解鋳造する。ダイカスト合金、防食陽極、印刷用亜鉛版などのほか、連続亜鉛めっき用にも用いられる。

[阿座上竹四]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android