デジタル大辞泉 「非化石価値取引市場」の意味・読み・例文・類語 ひかせきかちとりひき‐しじょう〔‐シヂヤウ〕【非化石価値取引市場】 化石燃料を使用しない発電所でつくられた、二酸化炭素の排出量が少ない電気であるという価値を取引する市場。平成30年(2018)日本卸電力取引所に開設。低炭素投資促進機構(GIO)が発行する非化石証書をオークションで取引する。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
知恵蔵mini 「非化石価値取引市場」の解説 非化石価値取引市場 化石燃料を使わずに発電したことを示す「非化石証書」を取引する市場。2018年5月14日、経済産業省が創設予定。同省は、再生可能エネルギーや原子力という非化石電源によって生み出される電力には、電源構成(エネルギーミックス)の改善につながる「非化石価値」、発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しない「ゼロエミッション価値」、さらに再生可能エネルギー由来の電力については環境に優しい電力であると小売電気事業者が需要家に訴求できる「環境表示価値」があるとしている。これらの価値を証書として顕在化し、売買することで、非化石電源、特に再生可能エネルギー由来の電力の利用拡大を図る狙いがある。また、取引された「非化石証書」の売却収入は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)における賦課金の原資にあてられることから、国民負担の軽減にもつながると期待されている。 (2018-5-8) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報