面伏(読み)おもてぶせ

精選版 日本国語大辞典 「面伏」の意味・読み・例文・類語

おもて‐ぶせ【面伏】

〘名〙 (形動) 恥じてうつむくこと。面目ないさま。不名誉。おもぶせ。⇔面起こし
※宇津保(970‐999頃)蔵開下「今日は限りのやうなる身に侍れば、さぶらはむも、御おもてぶせなるやうなれば」

おも‐ぶせ【面伏】

〘名〙 (形動) =おもてぶせ(面伏)
人情本・珍説豹の巻(1827)後「余りに面伏(オモブセ)なれば密に此の事を貴様に憑(たの)みたし」

おもてぶせ‐・し【面伏】

〘形ク〙 (「おもてぶせ(面伏)」の形容詞化) 恥ずかしくて顔が伏せたくなるようなさま。恥ずかしい。面目がない。
浄瑠璃・佐々木先陣(1686)二「人人きちがひとて笑ひ給ふも面(オモテ)ぶせく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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