面馴る(読み)オモナル

デジタル大辞泉 「面馴る」の意味・読み・例文・類語

おも‐な・る【面×馴る】

[動ラ下二]
見なれて珍しく感じなくなる。
「あまた年越ゆる山辺に家居して、綱ひく駒も―・れにけり」〈かげろふ・中〉
なれなれしくなる。
「ほの好きたる方に―・れなましかば、かう初々しうも覚えざらまし」〈夕霧

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精選版 日本国語大辞典 「面馴る」の意味・読み・例文・類語

おも‐な・る【面慣・面馴】

  1. 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 見なれる。顔なじみになる。平常のこととなる。
    1. [初出の実例]「あまた年越ゆる山辺に家居して綱引く駒もおもなれにけり」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
  3. なれて、あつかましくなる。なれて、恥ずかしくなくなる。
    1. [初出の実例]「かく見る人々も〈略〉観じもてゆくに、おのづからおもなれぬべし」(出典:枕草子(10C終)一八四)
    2. 「いにしへは、げにおもなれて、あやしくたいだいしきまで、なれ侍ひ、心にへだつることなく御覧ぜられしを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)行幸)

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