靭帯損傷(読み)じんたいそんしょう

日本大百科全書(ニッポニカ)「靭帯損傷」の解説

靭帯損傷
じんたいそんしょう

関節に生理的運動範囲を超える外力が加わったり、通常と異なる方向への動きを強いられたときに生ずる靭帯の損傷。足関節の外側靭帯損傷や膝(しつ)関節周囲の膝靭帯損傷が多く、膝靭帯損傷のなかでは、内側側副(ないそくそくふく)靭帯と前十字靭帯の損傷が多い。靭帯が伸長する場合や断裂(部分断裂、完全断裂)する場合があり、重症度に応じてⅠ度~Ⅲ度に分類される。Ⅰ度(軽度)は靭帯線維の軽微な損傷、Ⅱ度(中等度)は部分断裂、Ⅲ度(重度)は完全断裂であり、重症度が上がるほど不安定性が増す。断裂すると激しい痛みを伴い、ほかに腫脹(しゅちょう)、皮下出血、運動時痛などを認める。一般にいう捻挫(ねんざ)はⅠ度からⅡ度の軽い損傷までをさし、それ以外の重症のものを靭帯損傷として区別する場合もある。治療は損傷の程度によりギプス固定やサポーターの装着および手術療法を選択する。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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