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骨と骨を結び付けている結合組織。脊椎(せきつい)動物では、腱(けん)と同様にコラーゲン繊維を密に含んでいる。脊椎骨の靭帯では、さらに弾性タンパク質エラスチンの繊維が含まれている。可動関節では、関節を帯状に囲み、滑液を満たす袋(滑液嚢(のう))の役割も果たしている。無脊椎動物では、棘皮(きょくひ)動物にコラーゲン繊維に富んだ同様の組織があり靭帯とよばれる。このうち、ウニの棘(とげ)と殻の関節の靭帯は、刺激を受けると硬くなる性質をもっており、キャッチ靭帯とよばれる。また軟体動物二枚貝類の2枚の貝殻を結び付けている物質も靭帯(蝶番靭帯(ちょうつがいじんたい))という。これは前述の靭帯とは異なり、貝殻のタンパク質コンキオリンを主成分としている。一般にはハマグリの場合のように蝶番の外側にある繊維性のものをいうが、ホタテガイの場合のように内側にあるものもいう。後者は軟骨様で弾体ともよばれる。蝶番靭帯には弾力があり、閉介筋の力に対抗してこれが弛緩(しかん)したとき貝殻を開かせる働きがある。
[馬場昭次]
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