普及版 字通 「鞅」の読み・字形・画数・意味
鞅
14画
[字訓] むながい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は央(おう)。央は首枷(くびかせ)を加えた人の正面形。〔説文〕三下に「頸靼(けいせつ)なり」とあり、馬のむながいをいう。首から胸にかける革紐で、人に首枷を加えるのと似ている。
[訓義]
1. むながい。
2. 馬腹の紐、はらおび。また、牛のきずな。
3. になう。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕鞅 牟奈加(むなかき)、又、止良不(とらふ)〔和名抄〕鞅 語抄に云ふ、无奈加岐(むなかき)〔名義抄〕鞅 ムナカキ・トラフ・ハラフ
[語系]
鞅・央・iangは同声。は纓巻(むなかき)をいう。纓・嬰iengは貝を綴って首にけるもの。声義が近い。
[熟語]
鞅鬱▶・鞅鞅▶・鞅掌▶・鞅罔▶・鞅勒▶
[下接語]
羈鞅・朱鞅・掌鞅・塵鞅・世鞅・馬鞅・輪鞅
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報